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ここで少し休憩の意味も込めて、株式の歴史についてのコラムを紹介します。株式会社の起源は、大航海時代のヨーロッパにさかのぼります。
船を出すにはたくさんのお金が必要ですが、一人ではとてもそのお金を用意することができません。そこで何人かの人でお互いに資金を出し合い、その資金を元に船を購入して大海原に船を繰り出したのです。
さて船がコショウをたくさん積んで帰ってきました。これを売り払えば大もうけですが、一人でお金を出して事業を起こしたわけではないですので、 売り上げは分配する必要があります。たくさんの資金を出した人はたくさんのお金を得ることができ、あまり資金を出していない人は あまりお金を得ることが出来ません。船を出すためにある単位のお金を出すと、1株の権利をもらえ、その株数に応じて将来的に利益を得ることができるわけです。
このしくみは現代のしくみとほとんど同じです。資金を出した人は株主となり、株をもっていると将来配当金がもらえるわけです。ただ現代と違うところは、一回の航海ごとに集めた資金を出資者に返還して解散するという点です。
次の航海を行うときに、また資金を集めることになります。航海のたびにいちいち資金集めをして解散していたのでは面倒なので、永続的に続く組織を作ろうということで立ち上げた組織が、「オランダ東インド会社」。これが世界初の株式会社となります。