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株を買った人は、その会社が事業活動で得た利益の一部を受け取ることが可能で、それを「配当金」と言いますが、株価に対しての割合の事を配当利回りと言います。
例えば株価が1000円で1年間の配当金が20円であれば、配当利回りは20÷1000×100=2%となります。
配当金が変わらないのに株価が上がれば配当利回りは減りますし、逆に配当金が上がって株価が一定であれば配当利回りは増えます。
このように株価によって配当利回りは変わってくるので、配当利回りは株価を形成する一要素となっています。
配当利回りは平均的には大体2%前後なのですが、会社によっては配当金を出さないところもありますし、また5%ほどの配当利回りになっている会社もあります。
配当金を出さない会社には2種類あり、一つは業績不振で配当金を出す余裕がない会社、もう一つは配当金を出す変わりにそのお金を将来の利益を上げるための事業に投資する会社です。
前者であれば、業績不振から立ち直れば大きな株価上昇が望めますが、そのまま業績不振が続けば将来的には倒産もあり、リスクの高い投資となります。
後者は本当に将来利益を生む事業に投資をしていればいいのですが、会計操作をして利益を不正に大きく見せている可能性もあり、注意が必要となります。(配当金を払うには実際に利益を出して現金を稼ぐ必要があるため、不正会計を行いにくくなります。)
また将来大きな成長が望めない会社については、利益を出してもそのお金を投資する先がないため、利益の多くを配当に回すことになります。
利益のうちどれぐらいを配当に回すかを配当性向といい、配当性向30%が標準的です。
配当金を出していなければ配当性向0%、利益の全額を配当すれば配当性向100%ですが、配当性向は多くても50%ぐらいです。
急成長している会社はなるべく多くのお金を将来投資に使いたいので、配当性向も10%程度と低くおさえられ、あまり成長が望めない会社は配当性向50%ぐらいで、利益の多くを株主に還元しています。