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上場企業の株価は様々な状況に応じて変動していきます。株価の変動に影響を与える要因としては、以下のものがあります。
需給動向は、相場に大きな影響を与える機関投資家、あるいはヘッジファンド等の投機筋がどれだけその株を買いたいか、もしくは売りたいかによってある程度方向が決まります。
この動向は個人投資家には分かりませんが、長期的に見れば株価は需給動向より企業の収益力の方が影響力が強いので、長期投資を基本とするファンダメンタル分析に基づく投資では、需給動向はそれほど気にする必要はないです。
マクロ経済の動向について分析し、それが株価にどう影響を与えるかについては、ファンダメンタル分析の重要なテーマの一つです。ただこれには世界中の経済動向を把握し、株・債券・商品・通貨等多岐にわたる分析が必要で私もよくわかりません。
マクロ経済の動向は個別企業の業績にも影響を与えるため、株価に与える影響は大きいのですが、景気動向にあまり左右されない企業の株を購入することによってある程度マクロ経済の影響を少なくすることはできます。
マクロ経済の動向に大きく左右される企業の株の事を景気敏感株といい、輸出企業として自動車・電器電機・機械・精密機器など、内需系企業として、鉄鋼・化学などがこれにあたります。
あまり景気動向の影響を受けない株の事をディフェンシブ銘柄といい、電気・ガス・医薬品・交通機関・情報通信・小売・卸売などがそれに該当します。私は主に小売・卸売の企業に投資を行っています。
次に会社のIRニュースですが、過去の業績発表のニュースと、事業の開始/撤退・企業買収・新株の発行等、今後の業績に影響を与えるニュースとがあります。そのいずれも株価に変動を与える原因となります。特に過去の業績発表ニュース(1年に4回発表される)は株価に大きく影響を与えるため、業績発表ニュースが出る前後には注意が必要です。
会社の現在価値、将来的な収益力については、その会社の財務データ、業務内容、将来性などを様々な方向から分析することによってわかります。長期的に見ればこの項目が一番株価に大きな影響を与えるため、ファンダメンタル分析ではこれらの内容を分析することが中心になります。
このホームページでは主に会社の現在価値、将来的な収益力の分析方法について解説していきます。